不良のたまり場
「俺が言っちゃぁなんだが
あいつ…さくらも失恋してるよ」
「あぁ、そんなんですか…」
「だいぶ前だけど」
「あ~…」
なーんてどうでもいい話か。
でも、そいつのせいで
あいつは成仏出来なかったんだもんな。
「手紙、俺が渡しておこうか?」
俺ももぅ会えねぇけど。
「いえ、大丈夫です」
「そか」
「じゃあ…失礼します」
彼女はぺこりと頭を下げ
ここから退散していく。
「さて、
ついに俺も一人になったな」
独り言のように呟く。
どこからか「ばーか」と
言う声が聞こえたような…
…なんでもない。