Hell.She.Love

擬態解除

「わかった！雷神、風神！後は頼んだよ」

真一ははマキを肩に抱えて急いで部屋を出た。

「雷神、風神よ、力が半分に制御された、この時空間でこの私と戦うと言うのか？」

オベリスクは戦う前から勝つ事を確信したように笑いながら言った。


「オベリスクお前の目は節穴か？俺達は有り余る力を押さえる為に、人間の姿をしているのを忘れたか？なあ風神！」

「ああ、今の姿で力が半分でも、擬態解除すれば今の100倍の力が戻って来る。擬態解除をした姿を見せたくなかったから早く部屋を出ていかしたのさ。なあ雷神」

そう言うと雷神の顔は赤くなり、風塵の顔は青く変わり雷鳴が轟き暴風が吹き荒れ！二人は擬態解除して普段の3倍の大きさになり風貌は鬼のように変わった。


「オベリスク、これはナーシャの分だっ！」雷神は閃光飛び散る雷撃を放った。

オベリスクは雷撃を両手で受けながら・・・・

「お前達だけが擬態解除できると思ったら、大きな間違いだ！」

「何？」

雷神、風神の前でオベリスクは闇の力で擬態解除し、黒魔人へと変わった。



その頃、城外に出た真一達はマキの指示で地獄門の扉を開け地獄へと緊急避難を始めた所だった。

雷神、風神とオベリスクの戦闘は熾烈を極め、今にも時空が破壊されそうだった。

「雷神、風神！俺が死ねば、その瞬間、この時空間も消滅する」

「そんな脅しに乗るかよ！」風神は風を切り風撃を放った！


さらに壮絶な戦いは続き戦う者達の体力を消耗せしめた。

「雷神、そろそろ終わりにしてうやるか」

「そうだな、これで最後だ！」

雷神、風神が息を切らせながら最後の攻撃に移ろうとした時だった。