Hell.She.Love
今日から期末試験だったんだ!早く学校にいかなきゃ!」

「真一心配しないでいいよ、真一の変わりに韋駄天君が行ってるから」

「韋駄天君?」

「そう、雷神君、風神君達のマブダチだよ」

「そうなんだ、それで僕はなんで・・・・ここにいるの?」

「ごめんね!真一!」

そう言うとマキは真一の足の上で泣き崩れた。

「なんだよ、何泣いてんだよ?」

「うっ。うっ。うっ。私が学校に行ってと言わなきゃ良かったんだよ。ヒック」

「でも、行かないと原因がわからなかったじゃないか」

「うっ。うっ。真一、落ち着いて聞いて・・・・死神に死の接吻をされたら、その人間は、その日から一ヶ月しか生きれないの・・・・・」

「真一~~~」泣きながらケンさんが胸に飛び込んで来た。

「そ、そうなんだ」真一はマキとケンさんの頭を撫でながら涙が落ちないように上を向いて呟いた。

「雷神君、風神君の力でもどうにもならないの・・・・」

「助かる方法はないって事・・・・・か?」


・・・・・いいや、諦めるのは早いぞ・・・・・

何処からともなく地響きのような声が部屋に響いた。

「パパッ!パパなのね!」

・・・・・その若者は正しく優しい心を持ち、他人の為に自分の命をも惜しまぬ勇気を持っておる・・・・・今の人間界にこそ必要にされておる人間・・・・・・それに元はと言えば我が娘の関与した事・・・・このまま死なせる訳にいくまい・・・・・・


「どうすれば、真一が助かるの?パパ!」




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