Hell.She.Love

生還率ゼロ

死神マリアを探す為に深夜、3人と一匹は人間界へ帰って来た。


久しぶりに真一が住み慣れた自分の部屋入ると、真一に化けた韋駄天がベッドへ寝っころがっていた。


「どうも、始めまして」真一が挨拶すると韋駄天は元の姿に戻り


「話はマキから聞いているよ、死神を倒すまでこっちの事は任せときな」


そう言うと韋駄天はまた、真一に化けた。


「ありがとう、もし帰って来なかったら・・・ずっとそのままでいていいよ」真一が弱気な言葉を発すると


「俺もやる事が沢山あって忙しいから早く済ませて来い!」真一に化けた韋駄天はカツを入れるように言い放った。


「わかった、ごめん」真一は千里眼を操作し、死神マリアを探し始めた。


「真一、どうや?見つかったかいな?」


ケンさんも何故か、落ち着かないようすだ。


「居た!」

「どこや?」

「この前と同じ校舎の屋上だ!あっ!美由紀がいる!美由紀が危ない!」


真一は雷神、風神にすぐに行くように頼むと


「だめだ、俺達でも間に会わない」雷神が言った。すると


「仕方ね~俺につかまってな」韋駄天が元の姿に戻り真一と一緒に二階の窓から飛び出した。


「俺達も行くぞ」雷神、風神、ケンさんもすぐに後に続いた。


あっと言う間に韋駄天は校舎の屋上に着いた。


「俺が出来るのは此処までだ、真一負けるなよ!」

「ありがとう、韋駄天君!」


真一が礼を言うと韋駄天はすぐに飛び去った。


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