Hell.She.Love
閻魔の剣と狂牛魔王の剣とがぶつかり合い、甲高い金属音鳴り響き辺り一帯に火花が飛んだ。


そして建物全体を揺るがすほどの地響きとなった。


交差した剣の向こうで睨みあう風神と狂牛魔王。


「どうした、ロリコン野郎!それでも地獄界にいたのか?」


風神が挑発するように言うと


「お前達を相手に本気を出すまでも無いからな」


「ふ~ん~、でも、そろそろ本気を出さないとヤバイんじゃないのか?汗かいてるぜ、おっさん」


すると、狂牛魔王は薄ら笑いを浮かべながら呟くように言った。


「フフフ、お前達は確かに強い。しかし、まだまだ若過ぎる・・・己自身の力に頼り過ぎている」


「負けず嫌いな、おっさんだな」風神が閻魔の剣にさらに力を加えながら言うと


「まだ、気が付かないか?辺りを見ろ」狂牛魔王が言い終わらぬうちに雷神が叫んだ!


「風神!持国天!やばい!時空が歪み始めてる!」


「おいおいなんだよ~せっかく俺が出てきて活躍するって~時にもうピンチかよ~」持国天はふて腐れながら言った。


「お前達は、策に落ちたのよ!このデスバンクの建物から永久に出る事は出来ない。無限に時空をさまよい続けるがいいっ!ハーハッハッ!」狂牛魔王は高らかに笑いながら言った。


「三人共、速く逃げて!」魔生が叫んだ!と同時に人間界からデスバンクは消えた。























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