れもん


理科室に着いて、
授業を聞いても左から右に
入っては流れ出て
入っては流れ出て…
…の繰り返し。



やっぱり、
あいつの言葉がひっかかる…


あんな事、いつもなら
気にしないのに…

ってか、気にならないのに。




そんな事を考えてるうちに
理科は終わった。

─────キーンコーンカーンコーン…

「はーい!!じゃあ、今日はここまで!!今日の所は1学期の中間に出すぞー」


もう…テストかぁ…「はぁ…」




「あああ!!また、ため息!!」
しまった…
また、ややこしい事に…

「ちっ…違っ!!これはさっきのと違うため息で…今のは…!!」

「はいはい…もう…ため息一つで幸せは一つにげるんだよ」

呆れたように優奈は言った。


「そんな事でにげてたら、もうあたしには幸せはないわね。」
苦笑いして言うと…



優奈に怒られた。
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