ただ、飛べてしまっただけ。
# にしょう
近くて遠い
朝、目が覚めるとちっさいガキんちょたちが俺の顔を覗いていた。
「…うわぁ!」
俺は寝ぼけていたせいで
少々反応が遅れた。
「起きた起きた!」
「おはよぉ!龍兄ちゃん」
「朝ごはん出来てるってよ」
ランドセルを背負った子供たちが一気にしゃべりだした。
「わーかったよ。お前らはさっさと学校行って来い」
すると、子供たちは一斉に口を尖らせ、俺の部屋から出ていった。
「相変わらず騒がしい奴らだな」
なんて言って
こんな朝がすごく嬉しかったりする。