ただ、飛べてしまっただけ。
ひまわりに着くと
もうみんな学校から帰って来ていた。
「あっ!龍ちゃん! 何処行ってたの?」
そこには律花が朝とは違う髪で居た。
「別に何処も…女って髪、いじくんの好きだよな」
すると、律花は自分の髪を触りながら嬉しそうに言った。
「これね、友達がやってくれたんだ! シュシュもくれたんだよ! かわいっしょ?」
自慢気に髪を見せてくる律花。
「あー可愛い可愛い」
「うわ!超棒読み!心込もってないっ」
律花はほっぺたを膨らませて睨み付ける。
こーゆうとき
いつも律花を近く感じてた。
でも、なぜか
今は少しだけ遠くも感じてしまうんだ。