ただ、飛べてしまっただけ。
あたしの涙が手紙の上に落ちる。
『笑って生きてくれ』
龍ちゃんがそう望んでるなら、あたしは笑うよ。
毎日、笑って生きるから。
あたしは下ろしていた髪をポニーテールにして、シュシュを着け、灰となって空へ流れる龍ちゃんに叫ぶ。
「龍ちゃーん!見てー、似合ってるでしょ!?」
あたしは流れる涙を、
拭いて笑った。
「ありがとー!だーい好きだよ!」
あたしは笑った。
でも、涙は止まらなかった。