チューして☆ダーリン
「無理よ。綺麗過ぎるわ!話しかけるなんておこがましい」
おこがましい……?
なんじゃそりゃ!
「あたしなら話しかけるけどなぁー」
「じゃあ、話しかけてよっ」
少し力んだ様子で、いい放ったみわりん。
本当、仕方ないなぁ。
「あの!隣の席の海って言います。よかったら仲良くしません?」
透くんの横顔に自己紹介。
すると、クルッとこっちをいきなり向いて来て…なんか近くありません?
「…な、仲良くしてやってもいいけど?」
頬を軽く染めてそっぽ向きながら言う透くんは、なんだか可愛かった。
言葉は偉そうだけど、照れ隠しなんだってすぐわかって笑えた。