チューして☆ダーリン
さよならなんて言わないで
その日の夜。
またあの夢を見た。
先生がいなくなる夢。
「はあ……はあ…」
嫌な夢。
それを振り切って、先生にメールを送った。
“おはようございます”
それだけのメール…だけど、先生はいつも些細なことにでも必ず返事をくれた。
「来ない………」
でも、来ない。
今日に限って。
不安は募る一方だった。
急に怖くなって、急いで学校に向かった。
バタバタ…!
ガラッ!
「新垣先生に用があるんですけど今、大丈夫ですか?」
「夜野………どうした?」
「進路の相談があって…進路室で待ってます」
あたしはそう言うと、職員室を飛び出した。
どうか…勘違いであって。