チューして☆ダーリン
だからさ、海が言ってたよね?
“ライバル”
それに早く気づいていれば、もっと気を付けていればもう少し一緒にいれたかな?
もう少し君の笑顔を見れていたかな?
その日から、海はあまり笑わなくなった。
親友の美和子とは楽しそうにしているものの、ふとした瞬間悲しそうに遠くを見るんだ。
その悲しみを親友に打ち明けることも出来ず、俺にぶつけることもせず…
ただ一人で抱えて。
支えてやりたいのに。
今すぐにでも、手を差し出してあげたいのに。
出来なくてもどかしい。
「クソッ!!!」