【短編】恋は魔物!?
「何、こんなとこ?」
「何よ、こんなとこって!?」
「だって、1-2っつったら小学生でも出来るぞ?」
なんて言ったのが間違いだったぽい。
――ガゴン
「いっでぇぇぇ」
奇妙な音と、俺の叫び声が響いた。
後頭部をおもいっきり殴られ、コントローラーを落とした俺。
「うっさいわ、アホ! もういいし、自分でやるし」
そう言って、落ちたコントローラーを取り上げると、俺を無視してゲームを再開する美桜。
「お前、何も殴る事なくない?」
後頭部を押さえ、キレ口調の俺をやっぱり無視。
んっだよ、殴っといてその態度かよ。
「なぁ!?」
そう肩を掴むと、振り返り睨まれた。
その顔に、肩を掴んだ手を離してしまう俺……。
あっぁ~、弱ぇぇぇー。