【短編】恋は魔物!?
哲と目が合って逃げ出した私を追いかけて来てくれたから。
まだ。
まだ、遅くはない?
そう思うと涙が、また流れ出した。
勘違いした哲は、何度も何度も溜息を吐いて。
だけど、凄く優しい声で私の名前を呼んでくれたんだ。
不意打ちにしたキスに慌てて。
それが凄く可愛くて。
前よりもっともっと哲を好きになった。
最後は、やっぱり茶化しちゃう私だけどね?
少しずつ、素直になれたらいいなって、思ったんだ。