真っ白な恋(BL)
「はぁ…っ、ありが、とッ…最後に抱いてくれて…なんだかすごく幸せだった…」


未だ繋がったままの状態で腕の中の天使は本当に幸せそうな笑みを浮かべている。



…そんな顔しないで欲しい。
一段とコイツから離れがたくなってしまう…


「…翡翠……、好きやで……」


気がつけばそう呟いて天使の頭を撫でていた。

今はコイツのことしか頭にない。
コイツのことしか考えられない。


「…あはは、、嘘でも嬉しいや…俺も秋人のことすきになっちゃった…、ちなみに俺のは嘘なんかじゃ、ないんだからなッ…光栄に思えよッ…ヒック……」

俺のだって嘘などではない。
これは恐らく本当の気持ち。

それなのに伝わっていないと知れば酷く胸が痛んだ。


< 31 / 35 >

この作品をシェア

pagetop