-aitai-



「あ、うん。」



あたしたちは学校からでて、もうすっかり茜色に染まった空の下を歩いた。



「夕焼けってさ〜。」



「ん?」


「なんか空にべっちょり溶けてるみたいだよね。」



「え、桃子。何その例え‥‥‥。」


美帆は顔を歪ませた。




「べっちょりはないでしょ。最悪でもどろりだよ。」



「どろりよりは、べっちょりの方がマシだよきっと!」




「いや、どろりだね。」




てか、どうでもいいよね。

この会話‥‥。




_
< 17 / 65 >

この作品をシェア

pagetop