-aitai-
「あ、うん。」
あたしたちは学校からでて、もうすっかり茜色に染まった空の下を歩いた。
「夕焼けってさ〜。」
「ん?」
「なんか空にべっちょり溶けてるみたいだよね。」
「え、桃子。何その例え‥‥‥。」
美帆は顔を歪ませた。
「べっちょりはないでしょ。最悪でもどろりだよ。」
「どろりよりは、べっちょりの方がマシだよきっと!」
「いや、どろりだね。」
てか、どうでもいいよね。
この会話‥‥。
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