-aitai-



あたしの隣の窓側の席に座っている。

クロダソウゴ
黒田総悟。


栗色のサラッサラの髪に


いぢわるな目。


ルックスは確かに
かっこいいのかもしれない。


ってゆうか、かなり
モテるし。



でも、かなりむかつく。




「その手に持ってる、丸めたプリント何?」




「あぁ、落ちてたから拾った。」



「嘘つくな、それであたしの頭なぐったでしょ!!」



「ったく、うるせーな。てめぇが授業中寝ようとしてたから、起こしてやったまでだろ?」




「もっとちがう起こしかたがあるでしょ!!」



「ちがうやりかた?‥‥あぁ。」

何か考えるようにすると。
ニヤッと笑って。



あたしの耳元で。


「桃子、寝ちゃダメだよ?」





と囁いた。




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