-aitai-
あたしと同じような声が隣からも聞こえた。
「なんだよ。てめぇもやってねーのかよ。」
総悟だ‥‥。
「総悟もでしょ。忘れてなかったらやってたもん。」
「ふぅーん。ま、俺はいかねぇけど?」
「は?」
またサボる気だこいつ‥‥‥。
「おい。黒田?お前今日サボったら、あしたまでの課題にプリント100枚だすぞ。」
あたしたちの会話を聞いていた、山本先生が口をはさんだ。
「ぅえ。100枚とか、たりいから。」
総悟はまゆをしかめた顔をして、右手で髪をくしゃっと触った。
「じゃあ補習きまりな。ちゃんと来いよ。」
「‥‥‥へーい。」
めずらし‥‥。
総悟が補習にちゃんとくるなんてね。
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