shine!
それはゆずの話し方。


今時のキャバ嬢のように、ため口でわざと舌足らずなしゃべり方ではなく、はきはきとした丁寧な言葉。


要はタケほどキャバクラに精通しているわけではないけれど。


少なくともこの店で、そんな丁寧な話し方をするのは店長の河瀬くらいのものだったのだ。


年をごまかしてるとか、そういうことでもないようで。


よく見ていると、座っている姿勢も他のキャバ嬢よりもいいようだった。


かといってまじめな話しかしないというわけでもなく、タケのつまらない冗談に突っ込み、芸能人の話なんかもしてるし、笑い方なんかもキャッキャッと声を上げて明るく笑うのだ。


気付けば、要も一緒になって笑い、まるでずっと前から友達だったかのように打ち解けていたのだ・・・・・。
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