shine!
「え?引っ越し?」


バーに着き、席に落ち着いたところで引っ越しの話をしてみると、ゆずはその大きな眼を瞬かせた。


「うん、さっきタケさんから連絡があって、タケさんのマンションで空いてる部屋があるっていうから、そこに住めればと思って」


「わぁ、それじゃあたしの家からも近くなるね。いつ頃引っ越してくるの?」


―――ていうか、ゆずの傍にいたいから引っ越してくるんだけど・・・・・


「いや、それはまだ・・・・・今住んでるマンションの契約が2ヶ月後に切れるんだ。だから、ちょうどその後から住めればいいとは思ってるけど、まだ不動産屋に行って聞いてみないと」


「あ、そうか。そうだよね。でも楽しみ。タケさんと要が同じマンションだなんて、なんか楽しそうでいいね」


「うん。ゆずも、遊びに来なよ。仕事帰りに寄って行ってくれてもいいし」


「ほんと?嬉しい」


そう言って、ゆずはにっこりと微笑んだ。

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