shine！

「あー、お前には言ってなかったっけ。俺、広島出身でさ、10歳年の離れた妹がいるんだよ」


「へえ・・・・・そうなんすか」


広島出身ということは誰かに聞いたことがあったけれど、妹がいたというのは初耳だった。


「今年高校卒業して―――向こうの短大に進学したんだ。その妹に、ちょっと似てるんだよな。―――あーけど、あんなに可愛くはないけどな」


そう言ってタケは照れくさそうに頭をかいた。


そして、ふとまじめな顔になり―――


「ゆずちゃんてさ、他のキャバ嬢とはちょっと雰囲気違うだろ？はじめはまだ慣れてないからだと思ってたけど―――2ヶ月経っても、全然変わらないんだよな。なんつーか・・・・・派手さはないけど周りをパッと明るくするような雰囲気とか、それでいてピュアなとことか―――初めて会った時と、全然変わらない」