shine!
「不思議だな」


光の声に、ゆずははっと我に返った。


少し遅いランチ。


隠れ家風の落ち着いた雰囲気のレストランで2人は食事をしていた。


長めの髪を形のいい手でかきあげる。


それだけで絵になる。


テレビではしゃべっているところをほとんど見ないが、ゆずといる時はよくしゃべるし、穏やかな笑みも見せていた。


「会って間もないのに、ゆずとはずっと前から知ってるような気がする」


そう言って光は笑った。


「家族にも話せないようなこと、ゆずには話せるんだ」


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