shine!
「そ、そうかな」


ゆずが曖昧に微笑むと、光は更にじっとゆずを見つめた。


「ゆずに、男がいたって不思議じゃない。そんなこと隠すなよ」


「うん、でも・・・・・」


「―――言えないようなやつなのか?」


光の表情が微かに変わった。


ゆずが慌てて首を振る。


「違うの。そうじゃなくて―――」


「―――俺の知ってるやつ?―――じゃなくて・・・・・ひょっとして業界のやつか?」


どきんと胸が鳴る。


それが、表情に出てしまった。


「―――そうなのか?」


「あの、あたし―――」


< 133 / 157 >

この作品をシェア

pagetop