shine!
ごまかしきれない。


そう思った。


まっすぐにゆずを見つめてくる瞳は真剣で。


光は、世間が思っているよりもずっと純粋でまじめな男だ。


だからこそ、ゆずも光に心を許しているところがあるし、うそもつきとおすことができなかった。


「―――いいよ、言わなくても」


本当のことを言おうと口を開いたゆずを、光はちょっと手を上げて制した。


「―――今日、会った時から何となく感じてたんだ。いつもと雰囲気が違う・・・・・外で会ってるせいもあるけど、どこか―――輝いているように感じたから」


そう言って、光はふっと優しい笑みを見せた。


「うまくいってるんだろう―――?それならいいんだ。相手が誰でも・・・・・ゆずが、幸せなら俺はそれでいい。俺はゆずの笑顔が見ていたいんだ。だから・・・・・もし、辛いことがあったら遠慮せずに言えよ。絶対力になるから」


その言葉に、ゆずの胸がじんと熱くなった。


「ありがとう・・・・・光さん」
< 134 / 157 >

この作品をシェア

pagetop