shine!
一瞬、不安そうに眉を寄せるゆずに、光はちょっと首を振った。


「ああ、いや、別にあいつに何か裏があるとかじゃなくて―――俺はあいつのことなんて知らないし。ただ、芸能人と付き合うってことは一般人と付き合うのとはちょっと違う。俺が心配なのは、ゆずのことだ。もしマスコミに嗅ぎつけられたりしたら・・・・・スキャンダルに巻き込まれたりしたら、困るだろ?」


光の言葉に、ゆずは曖昧に微笑んだ。


「―――どうなのかな。あたしには、良くわからない。ただ・・・・・彼のことは、信じてるから・・・・・今は、ただ傍にいられればいいなってそう思ってるの」


「―――そうか」


光はゆずから目をそらすと、ふっと溜息をついた。


「―――参ったな」


「え?」


「ゆずが幸せならそれでいいって・・・・・。そう言ったけど。いざ2人の姿を見てしまったら・・・・・そんな風にはとても思えない」


そう言って、光は苦笑した。

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