shine!
「光さん?どうしたの?とっくに帰ったかと―――」


「―――送らせてくれないか?」


そう言ってゆずに歩み寄る光。


「でも・・・・・」


「夜道を1人で歩くのは危ない。ゆずに何かあったら、俺もいやだし」


そう言って、光は優しく微笑んだ。


光は大切な顧客だし、ここで断るのはまずいのかもしれないけれど―――


光には今日告白されているし、それにゆずには要がいる。


けじめをつけておかなくてはいけないかもと思い、口を開きかけたゆずだったけれど―――


「別に、何もしないし下心もない。ただ、ゆずが心配なだけだから。送らせてくれ」


ゆずの心理を読み取ったような光の言葉に、ゆずは何も言えなくなってしまった・・・・。
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