shine!
「ゆずが、要と付き合うことに反対はしないし、邪魔するつもりもない。でも―――」


光の手が、ゆずの頬に触れた。


「―――でも、俺がゆずを諦めることは―――できない」


「―――あの、あたし・・・・・」


「もし―――ゆずが傷つくようなことがあったら、俺は、許さない。要から―――ゆずを奪ってやる」


要の手が、ゆずの頬を滑り、そのまま顎を持ち上げるようにする。


そして、光の顔が近付いて来た時―――


「俺は、ゆずを傷つけたりしない」


光の背後から聞こえてきた声に、ゆずははっとして光から離れる。


光は、ゆっくり後ろを振り返った―――。



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