shine！

「その後店に行ったときに、河瀬さんにこっそり聞いたら、やっぱりサキがゆずちゃんに辛く当たってるみたいだって。いじめてる現場は見てなくても、河瀬さんくらいの人ならわかるんだろうな。で、どうにかならないかって言ったら、一応大事にならないようには気をつけてるって。サキも、河瀬さんに睨まれたらあの店にはいられないってわかってるだろうから、表立っていじめるようなことはないみたいだけど」


「確かに、特にいじめられてるって感じには見えなかったですね」


「ああ。怖いのは河瀬さんも入ってこないような更衣室にいる時だよな。だから、なるべくサキと一緒にならないようにしてほしいって頼んではあるんだけど―――」


そう言いながら、タケは携帯を取り出し、時間を確かめた。


「―――遅いな。ちょっと電話してみる」


そう言いながら、タケは携帯電話を手に店を出て行った。


それを見送りながら―――


―――随分大事にしてるんだな・・・・・


と、要は思っていた・・・・・。