shine!
恥ずかしそうにそう言って笑うゆずが、何ともいえず可愛くて。


要まで、柄にもなく照れてしまっていた。


「なんだよ、ゆずちゃん俺にはそういうこと言ってくれたことないのに」


タケが拗ねたようにそう言うと、ゆずは楽しそうにうふふと笑った。


「タケさんは、ドキドキするというよりも最初からお友達みたいで―――一緒にいるとすごく楽しい」


「うまいな、その逃げ方。ゆずちゃんて実はすげえ悪女?」


「えー?ひっどい」


「要といい勝負だよ。こいつもこんなきれいな顔して、結構薄情だからな」


「そうなんですか?」
< 24 / 157 >

この作品をシェア

pagetop