shine!
「そう。ナンパな奴にゆずちゃんは任せられない。あの子は―――しっかりしてるけど、どっか危なっかしくて・・・・・ふわふわしてるから。変な奴に引っかかって人生棒に振るようなことになって欲しくない。そう思ったんだよ」


「―――ずいぶん熱心だよね。本当にタケさん、彼女が好きなんじゃないの?」


「違うって言ってるだろ?言ってみれば俺は―――保護者みたいなもんだよ。恋愛感情とは違うんだ。だけど彼女には幸せになって欲しいと思ってるよ。だから、変な奴には紹介できない」


「それで、俺?けど、俺はそんな風に言ってもらえるほど立派な人間じゃないよ?ゆずちゃんとだって会ったばっかりだし・・・・・」


「確かにお前はまだモデルとしても新人だし、実直な人間ってわけでもねえけどな」


「―――ですよね」


「だけど、俺はお前を信用してる。もしゆずちゃんがお前を好きになっても―――お前なら任せても大丈夫って気がするんだよ」


そう言って、タケは笑ったのだった・・・・・。
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