shine!
「俺、誰でもいいや。久しぶりだし―――フリーの子、つけてよ」


要の言葉に、キャバ嬢たちがざわめく。


今をときめくモデルにつくのは誰か。


決めるのは―――


「おい、そんなとこで固まってちゃダメだろう。ほら、早くお客様お通しして―――ああ、タケさんでしたか。要さんも、お久しぶりで」


にこやかに微笑んだのは、この店の店長の河瀬という男だった。


歳はおそらく30代くらいだろうと思えるが、その物腰や話し方はとても落ち着いていて、それでいて人を黙らせるほどの威圧するようなオーラを纏った男で、正体のわからない雰囲気を持っていた。



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