shine!
「ゆずちゃん!?」


要は、店から出て来たゆずを見て、目を丸くした。


ゆずは頬を濡れたタオルで冷やしながら、河瀬に伴われて出て来たのだ。


「要さん?どうしてここに?」


ゆずも要がいたことに驚いていた。


「俺は、ゆずちゃんを迎えに―――。河瀬さん、これは・・・・・」


「すまない、タケさんにも頼まれていたのに・・・・・」


「河瀬さんのせいじゃないです。あたしが、彼女達に逆らったから―――」


「彼女達って・・・・・」


要が河瀬の方を見ると、河瀬が顔をしかめながら頷いた。


「河瀬さんは止めようとしてくれたんです。でも、間に合わなくて・・・・・」
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