shine！

それは20年前。


東京で会社勤めをしていた父と、OLとして働いていた母は、結婚してから1年ほど経ったころで、そろそろ子供が欲しいと話していた。


そんなある日、友人とともにあるクラブへ行った父は、友人に、なかなか子供ができないということを愚痴っていた。


アルコールに弱い父は、少々声が大きくなっていたかもしれない。


そんな父に、見知らぬ男が話しかけてきた。


子供を育ててみないかと。


何も聞かず、ある子を引き取って育ててくれるなら、その子の養育費、それから生活に困らないくらいの毎月の生活費を保証する、と言うのだ。


もちろん、そんな話をすぐに信じたわけじゃない。


だけどその男は酔っ払っているわけでも、頭がおかしいわけでもなかった・・・・・。