shine!
それでもその大きな瞳と色白で小さな顔、ぷっくりとした唇は充分魅力的だった。


「今日タケさんが来るってわかってたら遅刻しなかったのに~」


「あはは、遅刻?なんかあったの?」


「ちょっと野暮用で・・・・・あ、でもちゃんと昨日店長には言っておいたんですけどね」


「ゆずちゃんらしいね」


タケの言葉に、えへへと嬉しそうに笑うゆず。


その笑顔も、特に媚びているというのではなく、自然に、本当にうれしそうな笑顔だった。


そんなゆずを、要がじっと見ていると―――


「あ―――もしかして、要さん?」


と、ゆずが要に気付いて言った。
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