shine!
目に入ってきたのは、若い男の接客をしているゆず。


要と、そう年は違わない―――というよりも年下に見えるくらいの若い男が、ゆずの隣に座って楽しそうに笑っていた。


「―――あれ、最近の客?」


要の言葉に、セリはちらりとゆずたちの方を見た。


「彼ですか?そうですね~。先月かな?初めて来たのは。ちょうどゆずちゃんが接客して―――それでゆずちゃんのことが気に入っちゃって、週に1度は来てる感じ?」


―――週に一度・・・・・一度もバッティングしたことなかったけど。


「ずいぶん若いけど」


「あ~確か22?すごい大きい会社の社長の息子って言ってたかなあ。世間知らずのおぼっちゃまだから、キャバクラくらい行っとけって父親に言われたらしいの」


キャバクラに行けっていう父親もすごいな・・・・・。

< 80 / 157 >

この作品をシェア

pagetop