いぢわる王子様
「いいなぁいいなぁ碧。S王子に愛されてんじゃん!!」


そう言い、バシバシと背中を叩かれる。


愛されてる……。


ジンワリと心の中に広がり、ポッと頬がばら色に染まるような言葉だ。


うん。


そうかも。


私、すぐるに愛されてるかも。


「あ……そっか、だから?」


「うん?」


律が、意味深かげな表情に私をマジマジを見てくる。


な、なに?


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