いぢわる王子様
私が律にそう言ったとき、先生がやってきた。
「お前ら、もうここはいいぞ。客も減ってきたし、せっかくだから花火を近くで見てこい」
「いいんですかっ!?」
パッと笑顔になり、そう聞き返す前に私と律はすでに屋台を出ていた。
走りながらハッピとエプロンを脱いで、他のクラスの屋台にポイッと投げ込む。
それを受け取った友達が「ちょっと碧! 律!!」と文句を言う声が、後方に聞こえてくる。
それから、律と私はまるで小学生のように手を握り合い、屋台の群れから離れていった……。
「お前ら、もうここはいいぞ。客も減ってきたし、せっかくだから花火を近くで見てこい」
「いいんですかっ!?」
パッと笑顔になり、そう聞き返す前に私と律はすでに屋台を出ていた。
走りながらハッピとエプロンを脱いで、他のクラスの屋台にポイッと投げ込む。
それを受け取った友達が「ちょっと碧! 律!!」と文句を言う声が、後方に聞こえてくる。
それから、律と私はまるで小学生のように手を握り合い、屋台の群れから離れていった……。