いぢわる王子様
「いいの。これくらいが丁度なの」


私と、すぐる。


清子さんと、弥生さん。


なんの飾り気もなくて、よくあるものたち。


けど、それが一番食べられていて、色んなものに手を出してみても、結局はこの味へ戻ってくる。


そんな、関係。


「じゃぁ、これな」


すぐるがそう言い、イチゴのショートケーキをホールで買ってくれた。
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