時の女神
フロアにはまた曲に合わせ男女がたのしそうに躍り会う



……ユイの姿が見えないな


只でさえ目立つのに、見渡してもどこにもいない

ダンテはイライラしていた



「ダンテ様

私は少しはずれますわ。」


「ああ」


するりと手を離してダンテから離れていく


別に違和感はなかったがへんな感じがした


何時もなら離れないマリアがあっさりと離れていく


だが、ダンテはユイのことしか頭になくその違和感はまったく解らなかった




……たしか…
バルコニーへ出たわよね



高いヒールをカツカツならし慌ただしく後を追うのは


「ゆるさないわ… 」



マリア姫



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