時の女神
―――
――――――

「さぁユイ樣!!お洋服を…」


「ビビ~自分で脱ぐよ…」


「さぁユイ樣!!湯殿へ」


ユイはビビとルールーに世話を妬かれていた


「まぁ…こんなにビショビショで…綺麗な髪まで」


「水遊びをしちゃったの」


ビビとルールーはお姉さんの用だった


「まぁ…仕方ありませんわ…では次は少し裾の短いのに致しましょう」


そしてユイは世話を焼かせる妹みたいに扱われていた



湯殿に入るなり温かいお湯が花の薫りとともに体を暖めた


「薔薇が浮いてる…」


「薔薇湯は肌をツルツルにしてくださいますわ。香りも豊かですし、殿方はイチコロですわ!!」


「殿方?」


すかさずビビとルールーが

「「陛下ですわよ!」」


と顔を見合わせてユイに言った
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