君の声。





『おじさん?どうした………ひゃあっ!』




バシン、と頬に衝撃が走って、床に手をついた。



痛む頬を押さえ、おじさんの方を見上げた。




『、おじさん…どうしたの?なんで殴るの??』



おじさんの目は冷たくて、怯えた私の姿を映していた。




『‥うるさい、うるさいうるさいうるさい!!』



立ち上がり、大声を出して私に近付いてくる。




今までこんなおじさんを見た事はなくて、




私はただ身体を震わせながら、動けないでいた。



幼心に初めて感じる恐怖。











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