君の声。
声の方を向くと、青白い肌をした幼い少女が立っていた。
「…誰?」
[その死んだ人に触れてはなりません。貴方も死にますよ。]
は………?
少女の言った言葉がすぐに理解できなかった。
「ちょ、待ってくれ…?死んだ人、って親父だよな?で、俺も死んだ人って事だ、なのに死んだ人に触ったらいけない?触ったら死ぬ??」
頭の理解が間に合わない。
「死んだ人。
正確には貴方の父親である人間。その方です。」
親父の方を見る。
ああ、そうだ。
確かに親父は死んだ。
でも、俺も手首を切って……え??
「…俺は、まだ‥死んでいない………?」
頭は理解できていない。
だが出てきた言葉はそう言っていた。