君の声。





少女の方を見る。




[はい。]




頷いた




その途端、一気に頭が真っ白になって




「ハ、ハハ、………?」



なんだよ、ソレ
意味わかんねえよ。




だって俺は手首を切ったんだぜ?




てかこの子は誰だよ。




意味、わかんな‥




「リ、ク……」



「‥っ!?」




とっさに、俺の方に伸ばしてきた親父の手から逃れた。




あれ?
俺、今なにした??




だって、俺は覚悟してたんじゃないか。




親父と一緒に




そっちに、




そうだよ。行くんだよ。



雪のいない世界にー‥











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