君の声。





「藤堂モテんなぁ~」



「そ、そうだねぇ~」



「それだけ?」



「だ、だって…」



「気になるでしょ」



「べ、別に…?」




ウソ!
ホントはすご~く気になってる!!




「ウソつけ」




はい!
その通りです!!




「顔赤いわよ」



「う」




自分でもわかる顔の熱さ。




うぅ~~っっ!!
恥ずかしぃよぉ!!




ぐりんと回れ右。




「あ」




陸ちゃんと目が合った。




きゃあぁ!!




ぁ……




目をそらされた。




ズキン、と胸が痛む。




私も下を向いて俯く。




「藤堂!?大丈夫か!?」














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