君の声。
親父
†side:陸†
俺を苦しませるのはいつも親父という存在だった。
生きていた時も、
死んでいる今でもー‥
ずっと俺を苦しませてきた。
親父は最低なヤツだった。
物心がついた時には俺は親父のストレス解消の玩具だった。
虐待されていた。
酒を飲んでは母や姉を殴りつけ、
母が稼いだ金を取ってはギャンブルに溺れた。
仕事を辞めていた父は毎日、家にいた。
苦痛だったが、
殴られるのに慣れてしまっていた俺には何も感じなかった。
だから、
よかったハズだったんだ。
俺が苦しむだけなら……