君の声。
〔………コ、……ィ……リク………〕
ーザザッ…
『!!?』
一瞬、見えた映像は、驚くほど鮮明に脳が記憶していた。
見えたのは刑務所内
次は出された食事
その次は親父の顔。
〔…グサッ…サク……〕
(なんだ?なんの音……)
『ヴエッ……!!』
吐き気がした。
次に見えたのは親父が食事の際に出されたフォークで自分を刺した映像。
何度も何度もー‥
『ヒッ……ヴェ……』
ービチャ、ビチャッ
『ハァッ……ハァハァ……』
吐いてしまった。
それでも止まらない映像。
何度も何度もー‥
監視の人間が止めるのを振り払い、
胸や顔、
足や腕。
次々と刺していく。
感覚が麻痺しているのか、映像の親父は笑っていた。
流れ出る血を見て高らかに笑い、
また自分を刺していく。
ーグチャ、グチャッグチャ……!!
『ぁ、あぁ゛……』
人間の肉を引き裂く音。
余りにもよく聞こえる。
肉片が切れ、
やがて骨へと移る。
その感触が俺の手に移った。
キモチワルイ