君の声。





「陸ちゃん!?」




ハッと目を覚ます。




(ー昔の夢……)




ハッ、ハッと乱れた息を整える。




目の前には心配そうな顔の雪がいた。




「陸ちゃん、どうしたの…?汗かいて……」




雪が自分のハンカチを取り出して汗の欠いた俺の顔を拭こうとした。




ーっっ!!




「やめろ!!」




ーバシッ!!




「きゃっ……!」




雪の手を振り払う。









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