君の声。





†side:雪†




ダンダンダンダン…!!!!




びびびびっくりしたぁ!!




だ、ど、だって!!




陸ちゃんが私のほ、ほっぺに!!




ーダダダダダ……!!!!!




「あ」




気づけばみじん切りにした玉ねぎがてんこ盛り。




私、
どんだけ玉ねぎ切ってんの~~




「ニンジン切よ」




お花の形にしよーかな~♪♪




「いたっ!!」




包丁で人差し指を少し切ってしまった。




いちち……失敗失敗。




「下手くそ」



「!!陸ちゃ……」



「ん」




後ろを向けば
ばんそこうを持ってる陸ちゃん。




持ってくるの早~い




ボーっと眺めてたら、




バチコーーン!!!




「いったぁぁああい!!」




デコピンをくらった。




なんで!!




「グズ」




ヒドい!!




そしたら陸ちゃんは私の手を引っ張って……




ペロ




「………」




!!




「鉄臭い」



「…ごめん、なさい」




陸ちゃんが、




私の、




私の指を舐めた!!




「ぁ、ぁわ、はわわわ……」




赤面してる私を陸ちゃんはパーフェクト無視で、




ばんそこうを私の指に貼った。




「ぁり、がと……」



「家庭科1なんだから気をつければ?」




 な ぜ そ れ を




「何で知っ……」



「あぁ、図星」




!!




騙されたーー!!









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