君の声。
洗って、お湯をいれる。
ージャー…
「はぁ…」
実は、家に帰るなり、お母さんと未乃愛ちゃん(陸ちゃんのお姉さん)
に、かな~り大まかな説明をされて
陸ちゃんの家に連れて行かれた。
これから一週間、陸ちゃんの家に来て、料理をつくる。
大丈夫かな……
と、ゆ~か!
恥ずかしい!!
「ぁ、お湯!!」
慌てて蛇口をとめる。
リビングに行くと陸ちゃんは本を読んでた。
気配に気づいたらしく、陸ちゃんがコッチを向いた。
「陸ちゃん、お風呂、いーよ」
「雪は?」
「あ、私は家に帰ってから入るから……」
「そう」
陸ちゃんはそう言って、本を机に置いてから出て行った。
…何の本読んでたんだろ?
開けば、
文字の嵐。
わぁ~…陸ちゃん小説読むんだ。
内容が難しい。
私も本が好き。
陸ちゃん出るまで読んでていいかな?