君の声。





風呂から出て、リビングに行くと、
まだ雪がいた。




雪が自分の家にいることに対し、




違和感があった。




けど、それと同時に、昔と同じ関係になったようで




嬉しい、と思ってしまう自分がいた。




「雪、送るから帰れ……」




PM9:58




普通なら、起きていられるハズだが…




反応がない。




「え、何、雪、寝てる?」




ソファを覗き込むと雪が俺の本を持ったまま寝てた。




「ありえねぇ……」




何でー‥




不用心すぎだ。




「気持ちよさそーに……おい!雪、起きろ!ゆーきー!」




起きない。




揺さぶる。




起きない。




ちくしょう。




「仕方ないか……」




俺は携帯を開く。









< 48 / 157 >

この作品をシェア

pagetop